2026 年マクドナルド大型コラボ IP 比較レポート(要約版)
本ドキュメントは、日本マクドナルド株式会社が 2026 年に実施予定の 「ハッピーセット × エンタメ IP」 施策に向け、 モンスターストライク と Pokémon TCG Pocket を多角的に比較したものです。
1. はじめに:目的と背景
国内外ともにキャラクター IP コラボ需要は高止まりしています。既存の 『名探偵コナン』『スプラトゥーン』施策を超える 「ファミリー来店+SNS バズ」 を両立させるパートナー選定が急務です。
2. IP 概要と市場ポジション
2-1. モンスターストライク(モンスト)
リリース 10 年超ながら 2023 年国内アプリ売上 1 位。月間 580 万 MAU を維持し、 イベント性を軸に 巨大で熱狂的なコミュニティ を保有しています。
2-2. Pokémon TCG Pocket(ポケポケ)
2024/10 リリース。6 週間で世界 6,000 万 DL、売上 180M USD。 ダウンロードは米国が最多、課金額は日本が 40% 超 と ハイエンゲージメント。ポケモンブランドの普遍性が後押しします。
3. ターゲット分析
3-1. デモグラフィック
• モンスト…30-40 代男性+その子どもが中心。親子マルチプレイ文化あり。
• ポケポケ…Z 世代がメインだが、親世代もポケモンに愛着。
「親子 3 世代」へ水平展開可能 なのはポケポケが優位。
3-2. サイコグラフィック
モンストは「共闘・達成感」、ポケポケは「収集・所有欲」が行動原理。 ハッピーセット景品の設計も モンスト=ゲーム内ブーストアイテム、ポケポケ=限定 イマーシブカード で 刺さるインセンティブが異なります。
4. 強み・世界観・コラボ事例
4-1. 強み比較
- モンスト: 毎週の情報番組・大型オフラインイベントで “参加熱量” を創出。
- ポケポケ: 15 兆円規模のポケモン経済圏。ブランドセーフティは世界最高水準。
4-2. 代表的フードコラボ
• モンスト × 明治「エッセル スーパーカップ」…売上前年比 112%(2022)
• ポケモン × ミスタードーナツ…発売当日完売が恒例。
「商品そのものが広告」化した好例
5. 将来性とリスク
モンストは成熟期:安定収益だが新鮮味維持が課題。
ポケポケは拡張フェーズ:NFT/トレード市場が正式実装されれば
「デジタル資産 × ファストフード」 という新規ユースケースが狙えます。
監修の厳しさ・転売問題などブランド管理コストは高い点に留意。
6. 総括と推奨アクション
目的が 短期送客 ならモンスト、長期ブランド価値 ならポケポケ。
本レポートは後者を重視し、
『Pokémon TCG Pocket』とのハッピーセット+限定イマーシブカード施策 を推奨します。